先輩たちの優しい言葉にのせられて二ツ坂高校薙刀部につい入部してしまった東島旭(とうじまあさひ)。
そんな彼女が憧れる先輩や切磋琢磨できる同輩、慕ってくれる後輩、他校のライバルたち、厳しくも温かく見守ってくれる大人たちと出会い、薙刀の腕前だけでなく、人としても成長していくこざき亜衣作の青春スポーツ漫画「あさひなぐ」。
そんな「あさひなぐ」が人気アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーを迎えてまさかの実写映画化。
原作となる漫画「あさひなぐ」を全巻揃える大ファンの筆者が、映画版「あさひなぐ」を漫画版と比較しながらキャストを評価していく!
photo via:Anna L
もくじ
映画版「あさひなぐ」のキャストを漫画版と比較!
映画版「あさひなぐ」のキャストを漫画版と比較しながら評価していくが、基本的にはビジュアル面での評価とし、演技力は加味しない。
また全てのキャストを評価対象としない。一部キャストは評価対象外:例えば二ツ坂高校の3年生や國陵高校のメイン(一堂寧々/的林つぐみ/寒河江純/三須英子)以外など。
東島旭(とうじまあさひ)役:西野七瀬
評価 | ○ |
あさひなぐの主人公である東島旭(とうじまあさひ)役は西野七瀬(にしのななせ)。
運動神経が悪く、二ツ坂高校薙刀部で最も下手だったが、諦めないど根性と薙刀への想い、周りの人たちの支えで、いつしか他校のライバルたちとも十二分に渡り合えるように成長していく「あさひ」。
そんなあさひを演じるのは西野七瀬。
演じるのはアイドルの西野七瀬?
いやいやいや。
あさひの容姿は並……以下――あさひなぐ屈指のイケメン乃木さんから“(あさひを)女として見ることは天地がひっくり返ってもない”や”(あさひを好きだと言ったら)なかなかマニアックな趣味してるな”と言われるレベル。
そんなあさひをアイドルの西野七瀬が演じるって?
いやいやいや「ないわ~」と思ったが、映画を見始めると「ありだな」と思った。
まぁ乃木さんからは散々な言われようだけど、表紙(例えば23,25,28巻)のあさひ可愛いしね。
宮路真春(みやじまはる)役:白石麻衣
評価 | ◎ |
あさひなぐの主人公である“あさひ”が薙刀を始めるキッカケとなり、憧れの存在となる宮路真春(みやじまはる)役は白石麻衣(しらいしまい)。
薙刀の神様に愛され、美貌にも恵まれたキャラクター。
白石麻衣以外のキャストは考えられないというくらいはまり役に見えた。言うことなし。
八十村将子(やそむらしょうこ)役:桜井玲香
評価 | △ |
あさひなぐの主人公である“あさひ”の部内のライバルであり親友となる八十村将子(やそむらしょうこ)役は桜井玲香(さくらいれいか)。
三白眼が特徴的なキャラクターだけに最初は違和感が強かった。
しかし実際に映画を見ているうちに悪くないかもと思った。
紺野さくら(こんのさくら)役:松村沙友理
評価 | × |
あさひ、将子と同じ1年生トリオの一角を担う紺野さくら(こんのさくら)役は松村沙友理(まつむらさゆり)。
蝶よ花よと育てられたお嬢様。それ故に言葉遣いは丁寧。しかし失礼なことを平気でずけずけと言う毒舌家。
部内で1番背が高く、顔も小さいモデル体型。故にCanCamの(当時)専属モデルの肩書きを持つ松村沙友理はぴったりのように思えるが、違った。
長身が目立ち線が細く見えるさくらんぼちゃんのイメージとは違った。
なぜか松村沙友理はごつく見えた。本当は全然そんなことないんだろうけど。
野上えり(のがみえり)役:伊藤万理華
評価 | × |
後に薙刀部の部長を務める”おかっぱ(ボブだよ!)”こと野上えり(のがみえり)役は伊藤万理華(いとうまりか)。
童顔かつ丸顔の伊藤万理華は野上えりのイメージに全然合っていなかった。
先輩というよりも後輩に見えた。
ちなみにキャストとは全然関係ないが、180本目「ノッポとボブ」はあさひなぐで1番の名シーンだと思う。泣いた。
大倉文乃(おおくらふみの)役:富田望生
評価 | ○ |
作中で1、2を争うふくよかな体型でありながら、部内ナンバー1の足の速さ、俊敏さを持つ動けるデ○:大倉文乃(おおくらふみの)役は富田望生(とよたみう)。
宮路真春役:白石麻衣に次ぐ良キャスティング。
こういうキャラクターはちゃんと漫画に寄せてくるのに他のキャストはなんなんだ……。
寒河江純(さがえじゅん)役:樋口柚子
評価 | × |
百合音と人気を二分する(?)國陵高校薙刀部(後に)部長 寒河江純(さがえじゅん)役は樋口柚子(ひぐちゆず)。
……誰?
寒河江純では全然ないよね?
寒河江純よりはまだ三須英子役の方が合ってたと思う。
一堂寧々(いちどうねね)役:生田絵梨花
評価 | △ |
薙刀王国・熊本から親の都合で東京へと引っ越してきた実力者で、あさひのライバルとなる一堂寧々(いちどうねね)役は生田絵梨花(いくたえりか)。
本当は心を開きたい気持ちを必死で抑え込み、部内で孤立しながら薙刀に打ち込むツンデレ。236本目「好きだ。」が好きだ。
目鼻立ちのはっきりとした一堂寧々の顔の濃さにちょっと足りていないかと思ったが、実際に見てみると悪くはなかった。
的林つぐみ(まとばやしつぐみ):緒方もも
評価 | × |
薙刀経験者で将子のライバルとなる的林つぐみ(まとばやしつぐみ)役は緒方もも。
的林つぐみが思い描いた存在になりえるだけの才能を持ちながら部に馴染もうとしないどころか結束を乱す一堂寧々に憤りながらも、常に気にかけ、周りとの間を取り持とうとする作中屈指の良い人。
……的林つぐみ?
残念だけど違うと言わざるを得ない。
三須英子(みすえいこ)役:宮田祐奈
評価 | ○でも△でも |
部内のいざこざにあたふたすることも多いが、寒河江純の支えになり続けた苦労人 三須英子(みすえいこ)役は宮田祐奈。
可もなく不可もなし。
小林先生役:中村倫也
評価 | × |
二ツ坂高校 薙刀部の顧問を務めるが、薙刀にも薙刀部にも興味がなく、部員からも信頼されていない小林先生役は中村倫也(なかむらともや)。
……いや、誰?
小林先生あんな髪型じゃないよね?
宮路夏之役の森永悠希の方がまだ漫画版の雰囲気に合ってた。
全く似せる、寄せる気のない酷いキャスティング。
宮路夏之(みやじなつゆき)役:森永悠希
評価 | × |
宮路真春の弟 宮路夏之(みやじなつゆき)役は森永悠希(もりながゆうき)。
う~ん……夏之ではないよね?
小林先生役の方が間違いなく適役だった。
寿慶(じゅけい)役:江口のりこ
評価 | ○か△か×か |
二ツ坂高校薙刀部が合宿を行ったお寺の尼僧:寿慶(じゅけい)役は江口のりこ(えぐちのりこ)。
二ツ坂高校薙刀部の部員たちが悪夢と振り返るほど厳しい指導をする一方、お寺(合宿)を離れれば彼女たちを優しく見守り、ときに助言を与え、彼女たちの背中を押してくれる人。
そのため部員たちからの信頼も厚い……?
評価に迷う。
悪くないなと思う一方、原作の寿慶は(昔のシルエットから)美人なのではないか?という思いがあるため、違う……ような気もする。
274本目「黙想!」にて、寿慶先生と初遭遇を果たした新1年生トリオ(あさひ達の後輩)のリアクションが笑えた。
郁林(いくりん)役:藤谷理子
評価 | △ |
二ツ坂高校薙刀部が合宿を行ったお寺のもう一人の尼僧:郁林(いくりん)役は藤谷理子(ふじたにりこ)。
ニコニコ顔と丁寧な口調、厳しい寿慶先生との対比から一見優しそうに見えるが、平然と毒を吐く畜生。
悪くはない。
映画「あさひなぐ」キャストの評価まとめ
乃木坂46のメンバーをキャストに起用するという縛りがあることを考えるとこんなもんかなと思う。
もう少し原作のキャラクターに合ったメンバーがいたんじゃないかなと思う気持ちもあるが。
可もなく不可もなし。