競技かるたをテーマとした末次由紀作の少女漫画「ちはやふる」。
少女漫画でありながら恋愛に主軸を置いた作品ではなく、週刊少年ジャンプ連載の漫画のような「友情、努力、勝利」が強く感じられる作品。
そんな原作となる漫画「ちはやふる」を全巻揃える大ファンの筆者が、映画『ちはやふる』のキャストを漫画版と比較しながら評価していく!
映画「ちはやふる 上の句」のキャストを漫画版と比較!
映画「ちはやふる 上の句」に出演しているキャストを漫画版と比較していくが、基本的にはビジュアルのみの評価とし、演技力は考慮しない。
また全てのキャストを評価対象とはしない。
綾瀬千早役:広瀬すず
評価 | × |
「ちはやふる」の主人公となる綾瀬千早(あやせちはや)役は「広瀬すず(ひろせすず)」。
現役モデルの千歳(千早の姉)が羨む高身長のモデル体型である千早(身長167cm)に対して、日本人女性の平均身長(158cm)とそう変わらない広瀬すず(身長159cm)は全く違うでしょ……。
制作陣は原作読んでないの?
広瀬すずをどうしても使いたいっていうなら千早じゃなく奏でしょ。
個人的には年齢がもう少し若ければ佐々木希がベストだったと思う。香里奈もあり。
真島太一役:野村周平
評価 | × |
千早の幼馴染みにして共にかるたの世界で切磋琢磨するイケメン、お金持ち、スポーツも勉強もできるなど三拍子も四拍子も揃った真島太一(ましまたいち)役は「野村周平(のむらしゅうへい)」。
なんでよ……なんでそうなるのよ……太一はジャニーズ系イケメンなのよ。
ジャニーズ大好きの利恵子さん(奏の母)も虜にしちゃう正真正銘のジャニーズ系イケメンなのよ。
ゴ○ラ系男子じゃないのよ!
野村周平では色々とゴツすぎるでしょうよ。
こういうところにガチのジャニーズのイケメンアイドル使わずしてどこで使うんだ!
綿谷新役:新田真剣佑
評価 | ○ |
千早をかるたの世界への誘ったもう一人のキーキャラクター・綿谷新(わたやあらた)役は「新田真剣佑(あらたまっけんゆう)」。
ちょっと可愛すぎる気もしたけど全然有りだった。
可愛いよ新、可愛いよ。
大江奏役:上白石萌音
評価 | △ |
百人一首を愛する瑞沢高校かるた部のメンバーにして、かるた部の男子人気ナンバーワン女子・大江奏(おおえかなで)役は「上白石萌音」。
う~ん……難しい。
良いような気もするし、もうちょっとなんとかって気もする。
ただ子供に対して甘くなりがちな親からですら「美人ではない」と断言されているので、こんなもんかなとも思う。
悪くはない。
西田優征役:矢本悠馬
評価 | ○ |
瑞沢高校かるた部のメンバーにして、肉まんくん呼ばわりされている西田優征(にしだゆうせい)役は「矢本悠馬(やもとゆうま)」。
ぽっちゃり体型の肉まんくんにしてはぽっちゃりみが足りていないけれど、そこに目をつぶれば今作最高に近いキャスティング。
肉まんくん、あんた肉まんくんだよ!
しかし、あさひなぐの記事でも言ったけど、こういうキャラクターだけはなぜか寄せてくるの何なの?いや最高だけどさ。
駒野勉役:森永悠希
評価 | × |
瑞沢高校かるた部のメンバーにして、机くんという肉まんくんと同じく酷いあだ名をつけられている駒野勉(こまのつとむ)役は「森永悠希(もりながゆうき)」。
ちょっと待って、肉まんくんであれだけ素晴らしいキャスティングを見せてくれたのに、これ何?
こういうキャラクターにだけはちゃんと寄せてくるのが漫画原作の実写映画でしょうに。
本気出せよ!
宮内妙子役:松田美由紀
評価 | ○か△ |
瑞沢高校かるた部の顧問・宮内妙子(みやうちたえこ)役は「松田美由紀(まつだみゆき)」。
最初は嫌々、片手間で受け持ったものの、部員たちの百人一首にかける本気の姿を見て、それに応えてくれた最高の先生。
なんかガッチリしているイメージがあるので、痩せ型の「松田美由紀」はちょっと違うかなと思ったが悪くは無かった。
個人的には最近、舞妓さんちのまかないさんの記事を書いたからか「松坂慶子」が良かったかもと頭に浮かんだ。
原田秀雄役:國村隼
評価 | △ |
千早や太一の師匠となる府中白波会の会長・原田秀雄(はらだひでお)役は「國村隼(そのむらじゅん)」。
もうちょっと適役がいるような気もするけど悪くはない。
木梨浩役:坂口涼太郎
評価 | ○ |
千早たちの幼馴染み?となる、かるた強豪校・北央高校所属のヒョロくんこと木梨浩(きなしひろ)役「坂口涼太郎(さかぐちりょうたろう)」。
出たよ、出ちゃったよ。肉まんくんに続く、今作最高のキャスティング。
ヒョロくん、あんたヒョロくんだよ!
須藤暁人役:清水尋也
評価 | × |
部員たちから恐れられながらも慕われ、人望も実力も兼ね備えた北央高校の主将・須藤暁人(すどうあきひと)役は「清水尋也(しみずひろや)」。
最初は嫌いだったけど、今はトップクラスに大好きなキャラクター。
周防さんとのあのシーンは泣いた。何度見ても泣いちゃう。
そんな須藤さんはややつり目の糸目が特徴的なキャラクター。それだけに……雰囲気のある俳優さんだけど、須藤さんではないかな。
でも好き。
綾瀬千歳役:広瀬アリス
評価 | × |
千早の姉でモデル、女優としても活動している綾瀬千歳(あやせちとせ)役は「広瀬アリス(ひせろありす)」。
千早役を広瀬すずがやっているから、実姉の広瀬アリスを千歳役にしましたってだけの単純なキャスティング。
漫画版では千歳はモデルながら小柄であることを気にしていて、妹の千早の方が背が高くモデル体型であることを羨んでいるので、普通におかしいなっていう。
映画「ちはやふる 下の句」のキャストを漫画版と比較!
映画「ちはやふる 下の句」に出演しているキャストを漫画版と比較していくが、基本的にはビジュアルのみの評価とし、演技力は考慮しない。
また上の句で評価したキャストを始め、全てのキャストを評価対象としない。
若宮詩暢役:松岡茉優
評価 | ○ |
千早とは色んな事が正反対の孤高のかるたクイーン・若宮詩暢(わかみやしのぶ)役は「松岡茉優(まつおかまゆ)」。
数あるちはやふるのエピソードの中で、何度も読み返したくなる好きなエピソード、名言・名シーンは個人的に詩暢絡みのものがとても多い。
千早も好きだけど詩暢に負けてほしくないと思ってしまう。
そんな詩暢役に松岡茉優、映画「ちはやふる」シリーズ最高のキャスティングとしか言いようがない。
映画「ちはやふる 結び」のキャストを漫画版と比較!
映画「ちはやふる 結び」に出演しているキャストを漫画版と比較していくが、基本的にはビジュアルのみの評価とし、演技力は考慮しない。
また上の句、下の句で評価したキャストを始め、出番の少ないキャラクターや清原果耶が演じた映画オリジナルキャラクター:我妻伊織など全てのキャストを評価対象としない。
でも清原果耶かわいいよ、清原果耶!
花野菫役:優希美青
評価 | ○ |
太一目当てで瑞沢高校かるた部に入部してくる下級生――メイクの上手い今時女子の花野菫(はなのすみれ)役は「優希美青(ゆうきみお)」。
皆が恐れる太一の母親にもビビリながらも対峙できる女の子。
若宮詩暢役の松岡茉優に勝るとも劣らない良キャスティング!
バシバシの睫毛が特徴的な女の子だけに、睫毛にもっとインパクトを持たせても良かったかなとも思う。
筑波秋博役:佐野勇斗
評価 | × |
花野菫と共に瑞沢高校かるた部の後輩となる筑波秋博(つくばあきひろ)役は「佐野勇斗(さのはやと)」。
……わからん、全然わからん。
こういうキャラクターは似せてくるじゃん?肉まんくんもヒョロくんも寄せてきたじゃん?
なのに全然寄せてこないじゃん?
なんで?
周防久志役:賀来賢人
評価 | × |
やる気やかるたへの愛が感じられず、かるた協会の人たちから嫌われているが、周りの人たちからは慕われている最強のかるた名人・周防久志(すおうひさし)役は「賀来賢人(かくけんと)」。
須藤さん同様に糸目――須藤さんよりも目が開いていることが多いが――だが、やや垂れ目のキャラクター。
目ぱっちりで顔濃いめの賀来賢人は違うと言わざるを得ない。
映画「ちはやふる 上の句/下の句/結び」キャストのまとめ
映画の興行収入や事務所のプッシュなどを考えると、似ているかどうかよりも優先されることがあるのはわかる。
わかるけど原作ファンとしてはもう少し寄せる努力をして欲しかったなぁ。
特に千早と太一……。
結びの部活紹介のシーン――太一が出てきたところで女の子たちがザワザワするんだけど違和感しなかった。
まぁまぁみたいな評価だったサッカー部?の人の方が全然カッコよかったていうね……。