明治時代の北海道を舞台に、金塊を巡って各陣営が様々な思惑に、神算鬼謀を巡らせる野田サトル作の漫画「ゴールデンカムイ」。
日本のみならず、世界中にファンを持つ大ヒット漫画「ゴールデンカムイ」がまさかの実写映画化!
2024年1月19日公開予定となっている映画「ゴールデンカムイ」の実写化キャストを、ゴールデンカムイを読破している大ファンの筆者が漫画版と比較しながら評価・感想!
映画「ゴールデンカムイ」実写キャスト一覧
まずは映画「ゴールデンカムイ」に出演する実写キャストをまとめて紹介。
- 杉元佐一役:山﨑賢人
- アシㇼパ役:山田杏奈
- 白石由竹役:矢本悠馬
- 谷垣源次郎役:大谷亮平
- フチ役:大方斐紗子
- 大叔父役:秋辺デボ
- 後藤竹千代役:マキタスポーツ
- 鶴見篤四郎役:玉木宏
- 尾形百之助役:眞栄田郷敦
- 月島基役:工藤阿須加
- 二階堂浩平役:栁俊太郎
- 二階堂洋平役:栁俊太郎
- 牛山辰馬役:勝矢
- 土方歳三役:舘ひろし
- 永倉新八役:木場勝己
続いて映画「ゴールデンカムイ」実写キャストの評価を見ていこう。
ただしキャストの評価は見た目のみを対象とし、演技力は加味しない。
杉元佐一(すぎもと さいち)役:山﨑賢人
評価 | × |
ゴールデンカムイの主人公となる不死身の杉元こと杉元佐一(すぎもと さいち)役は「山﨑賢人(やまざきけんと)」。
顔面を横断するように付けられた大きな傷、三白眼が特徴的な人物。
また傷は顔だけでなく、服の下に隠れたガチムチの肉体にも多くの傷が刻まれている。
そんな杉元佐一役をスリムでかわいい系の山﨑賢人……?
どんな判断なんだ。
とにかく合う合わない関係無く何でもかんでも実写化主人公を山﨑賢人にするのはやめて欲しい。
個人的には不可能に近いけれど杉元佐一は長瀬智也にやって欲しかった!
長瀬智也だったら他のキャストには目を瞑れたのにと言いたいところだけど、このタイミング的には長瀬智也じゃなくて良かったのかもしれない。
アシㇼパ役:山田杏奈
評価 | × |
主人公・杉元佐一の相棒となるアイヌの少女・アシリパ役は「山田杏奈(やまだあんな)」。
欧州の血が入った父とインカラマッ曰く美しい人、父親曰くピリカメノコ(美しい女)だったという母を持ち、父親譲りの青い目と母親譲りの美貌を持つ少女。
見た目に反した非常に豊かな表情と行動が可愛い。
オソマネタは鉄板。何度見ても笑ってしまう。
そんなアシリパさん役は山田杏奈……PVを見た限りは全然イメージと違った。
ぱっちり二重の目鼻立ちのはっきりした少女をイメージしていただけに。
ネット上で推されていた橋本環奈が筆者も適役かなとも思うが、キングダムの河了貂を見るとこの年齢の少女を演じるには厳しい感じもする。
子役をキャスティングできればそれがベストだったかなと思う。
白石由竹(しらいし よしたけ)役:矢本悠馬
評価 | ×か△ |
脱獄王・白石由竹(しらいし よしたけ)役は「矢本悠馬(やもとゆうま)」。
坊主頭ともみあげ、あごひげが見た目に特徴的な、ムードメーカーかつやるときはやる男。
う~ん、こういうキャラクターは原作に似せてくるのが鉄板だと思っていたのに……。
千鳥の大悟が適役かなと思う。
しかしながらコミカルな動きをさせたらありかもしれない。
谷垣源次郎(たにがき げんじろう)役:大谷亮平
評価 | △ |
騙し騙されが当たり前の中で、実直に生きる男・谷垣ニシパこと谷垣源次郎(たにがき げんじろう)役は「大谷亮平(おおたにりょうへい)」。
ゴリラのようなマッチョな肉体と毛深さを持ち、シライシから「このマタギ、すけべ過ぎる」と言われる男。
作中でも屈指の濃い顔である谷垣ニシパかと言われると、ちょっと違うんじゃないかって気がする。が、マタギ感は出ている。
あとはどれだけ体を仕上げてきているかに掛かっている、かもしれない。
フチ役:大方斐紗子
評価 | ○ |
アシリパさんの祖母となるフチことススポ役は「大方斐紗子(おおかたひさこ)」。
シライシのウインクにときめいたり、谷垣ニシパと感情を通わせたりと人情深く、可愛く、みんなが大好きな老女。
悪くない。
大叔父役:秋辺デボ
評価 | ○ |
アシリパさんの大叔父役は「秋辺デボ(あきべでぼ)」。
原作では大叔父ではなく、アシリパさんの叔父、従姉妹のオソマの父。
しかし映画では叔父(親の兄弟)ではなく、大叔父(祖父母の兄弟)となっている。
この変更はあり。
叔父であれば少し見た目に年齢を感じるが、大叔父という設定であれば違和感はない。
後藤竹千代(ごとう たけちよ)役:マキタスポーツ
評価 | ○ |
ゴールデンカムイの1話に登場し、物語の幕を上げることとなるキャラクター・後藤竹千代(ごとう たけちよ)役は「マキタスポーツ」。
見た目には大きな特徴はないが、そり込み?の入った髪型、酒飲んでグダってそうな雰囲気が似合っている。
鶴見中尉こと鶴見篤四郎(つるみ とくしろう)役:玉木宏
評価 | ◎ |
人心掌握に長け、部下たちからの信頼……という言葉では足りないくらいの信望を集めるカリスマ・鶴見中尉こと鶴見篤四郎(つるみ とくしろう)役は「玉木宏(たまきひろし)」。
頭部に付けた額当て、ギョロッとした目とケロイド状のようになった目の周り、口ひげが見た目に特徴的なキャラクター。
そんな鶴見中尉を玉木宏……予想だにしないキャスティングながら100点、いや120点と言っても過言ではないくらいの再現性。
ネットでも大好評で、今作最高のキャスティングかもしれない。
尾形百之助(おがた ひゃくのすけ)役:眞栄田郷敦
評価 | ○ |
凄腕の狙撃手・尾形百之助役は「眞栄田郷敦(まえだごうどん)」。
原作ではイケメン設定ではなかったような気がするけど、個人的にはイケメンに見えていたので、このキャスティングは全然あり。
月島基(つきしま はじめ)役:工藤阿須加
評価 | △ |
鶴見中尉の側近となる月島基(つきしま はじめ)役は「工藤阿須加(くどうあすか)」。
目元の皺とへの字眉、しかめっ面というわけではないが、訝しんでいるような目元が特徴的なキャラクター。
それだけにキラキラした大きめの目に、陽側っぽく見える工藤阿須加はちょっと違う感じがする。
もう少し目つきの悪いというか人相の悪そうな雰囲気のある俳優の方が合ったかなと思う。
二階堂浩平&洋平(にかいどう こうへい&ようへい)役:栁俊太郎
評価 | ◎ |
鶴見中尉の部下となる一卵性の双子・二階堂浩平&洋平(にかいどう こうへい&ようへい)役は「栁俊太郎(やなぎしゅんたろう)」。
ハイライトのないギョロッとした目と表情の乏しさが狂気を感じさせる。
PVでは八つ墓村のスケキヨっぽさがあって期待できそうだと思った。
牛山辰馬(うしやま たつうま)役:勝矢
評価 | ○ |
屈強な肉体と力を持つ不敗の牛山として恐れられる一方、アシリパさんにはチ○ポ先生として慕われている牛山辰馬(うしやま たつうま)役は「勝矢(かつや)」。
ガチムチが多く出てくる作品の中でも屈指の巨漢と鉄板でも入っていそうな額のタコが特徴的なキャラクター。
183cmの高身長かつ元ラガーマンと言われても信じてしまいそうな体つきの勝矢は良キャスティング。
ただし他のキャストも高身長マンが揃っているため、やや大きさが足りない気もするが、これは致し方なしか。
土方歳三(ひじかたとしぞう)役:舘ひろし
評価 | × |
ゴールデンカムイの世界では戊辰戦争で亡くなっていなかった土方歳三(ひじかたとしぞう)役は「舘ひろし(たちひろし)」。
齢70を超えながら新撰組の鬼の副長として恐れられた当時もこんなだったのかなと思わせるような鋭い眼光と戦闘力を持つ。
ネットでは評価は高いけれど、個人的にはもっと目つきが悪いというか鋭い目つきの人の方が良かった。
舘ひろしは垂れ目だからちょっと足りない気がする。
永倉新八(ながくらしんぱち)役:木場勝己
評価 | ○ |
新撰組最強の剣士とも謳われる永倉新八(ながくらしんぱち)役は「木場勝己(きばかつみ)」。
土方歳三とは違い、普段は好々爺、しかしスイッチが入ると途端に新撰組時代を思わせるような剣の腕を見せる老人。
木場勝己の温厚そうなところと役によって見せる険しさ、厳しさは適役に思える。
まとめ
主演を始め、少し心配なキャストもいるが、比較的良キャスティングと言えるキャストを揃えており、マンガの実写映画化にしては悪くなさそうだ。